とりこぎん

こぎん刺しを楽しむブログです

こぎん刺しの図案

初めて刺したこぎん刺しの図案を引っ張り出してもう一度はぎれに刺してみた。

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今見てもかわいい図案だと思う。ただ、「津軽で生まれた素朴な美しさ」とあったが、当時の私は海外の刺繍のような印象を受けた。素朴というより洒落た感じがする。「こぎん刺し」なるものはこういうものなのかな。仕立てに苦労しつつも、楽しく全6回のポーチの会を終了した。

これはもっと続けてみたいぞ。

そうして次に手にしたのが「25番刺繍糸でこぎん刺しを楽しむ」。こぎん刺しの第一人者のおひとり、鎌田久子先生の本だった。当時の本屋さんに唯一置いてあったこの本で私は衝撃を受けることになる。何これ!これはもはや芸術作品。緻密に並んだ幾何学模様。色彩鮮やかな絵画のような作品の数々。すごい、すごいぞ、こぎん刺し。これが、針と糸だけで作られたものなのよ?こんなすごいものが作れるようになるまで、どれだけかかるのか想像もつかない。高まる!

そんな中、こぎん熱が高まってきたと同時に、ふと不思議に思うことがあった。「こぎん刺し」とはなんぞや?

刺繍のような図案もかわいい。色彩鮮やかな図案も美しい。振り幅の大きな図柄、使用する布の素材に糸の種類や色、プラスお仕立て。変数が多すぎないか?それらが組み合わさると何がどのようにできるのか?もはや私の脳内は大混乱。私の作りたいこぎん刺しは何なのだろう。

「こぎん刺し」恐るべし。