とりこぎん

こぎん刺しを楽しむブログです

古作こぎん

こぎん刺しの歴史は古く、江戸から明治期にかけて農家の女性たちの手によって生み出された。目の荒い布を糸で埋めることで保温性と強度を高めていたのが始まりらしい。実物を初めて見た時は予想以上の細かさで、農作業の後に疲れた手でよく刺していたものだと驚いた。現在のコングレスよりも細かい布で、私だったらとても目が拾いきれないと思う😣そればかりか、厳しい環境下でもこのような複雑で緻密な模様を作り上げているなんて。先人の底力って計り知れない。コツコツと愚直なまでに続けることでしか出せない風合いって絶対あると思う。だから古作こぎんは独特の雰囲気とエネルギーを持っているのかな。糸の行間みたいな?ああ、語彙力が欲しい…。

kogin.netさんが古作こぎんを図案に起こした図案集。時々眺めてはあれこれ想像してみたりする時間も楽しい。現代を生きる私たちと古作こぎんの作り手たちとは状況も違うので、そのままを再現することは難しいだろうけれど。それでも、ほんの少しでもこんなすばらしい技術があったことを残せればいいなと思う。いつか挑戦してみたい。

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古作風なこぎんタイルはこんな感じ。もっと大きく刺さないとわかりにくいな。

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