とりこぎん

こぎん刺しを楽しむブログです

こぎん刺しの布3

かつてのこぎん刺しは目の荒い麻の布に木綿の糸で刺されていた。麻の布に刺されたこぎん刺しは若干縦長な模様となるのも特徴的。となると、こぎん刺し本来の風合いを求めるならば麻の布をと考えたいところであるが。針で布目を拾っていける適度に目の荒い麻の布は流通量があまり多くないようで、こぎん刺しに適しているものとなると限られてしまうらしい。私も町の手芸屋さんで手に入れられたのはオリンパスのこぎん刺し用リネンクロスくらいだった。

さて、このリネンクロス、コングレスとはまったく似ても似つかない。まずコングレスの素材は綿で、前述のとおりとにかく厚い。逆に麻のリネンクロスは向こう側が透けて見えるくらい薄い。こんなに性質の違う布で、どちらもこぎん用って⁇

リネンクロスは実際に刺してみると針の通りも良いし、仕立てもやりやすいのだろうと思う。思う…けど、薄すぎて刺していない(糸が渡っていない)部分が透けて見えるので、それをカバーする工夫が必要な気がする。仕立ての時に接着芯や裏布を上手く使うとかいろいろ。布の端からほつれやすいので端の処理も必須か。上手く扱えば可能性が広がる布なんだろうけど。いかんせん私にその技術がついてないのが残念😢今後の勉強案件だなぁ。

透けて見えるのを避けるもうひとつの方法は、全面に刺す「総刺し」になるのかも。古作こぎんも「総刺し」だし。麻の布の隙間をこぎん糸で埋めるというこぎん刺し本来の目的を考えると、このリネンクロスでは刺す面積を増やした図案を選択してみたい。

ということで、オリンパスこぎん糸で刺したもの。

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刺し子糸で刺したもの。

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リネンクロスの場合はこぎん糸くらいのボリュームがあった方が暖かそう。そういえば、縦横比は同じだった。