とりこぎん

こぎん刺しを楽しむブログです

こぎん刺しの図案4

こぎん刺しの「もどこ」の中でも基本中の基本のような「かちゃらず」について。小さくてシンプルだけど、シンプルゆえにかわいい。並べて囲みに使うこともできるし、大きな「もどこ」の中に組み込まれていたりもする。この出番が多い「もどこ」の名前の由来は、津軽弁で「かちゃ(裏)にあらず」で「かちゃらず」。では、なぜ裏ではないよ、とあえていうのかといえば。もうひとつ基本中の基本な「もどこ」の「豆こ」を裏から見ると、「かちゃらず」に見えるからという説もあるらしい。。

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上が「豆こ」で、下が「かちゃらず」。確かに、どちら側から見るかで、「豆こ」に見えたり、「かちゃらず」に見えたりする。どちらが表で、どちらが裏?こんな風に対になる模様ばかりではないものの、こぎん刺しの表と裏を見比べてみると、また違った絵が見えてくるのが面白い。こぎん刺しの裏は、裏と呼ぶにはもったいないくらいなのだ。

今作っているまな板ファブリックパネルの表がこれ。

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裏がこんな感じ。

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裏からこぎん刺しを見るたびに、仕立てて裏が見えなくなってしまうのがもったいなく思う。いつか、裏を活かせるものが作れたらなあ。きれいに刺されたこぎん刺しは、裏も糸の渡り方がとても美しい。堂々と?裏も表と言えるくらいの、そんなこぎん刺しができるように、日々精進だー。